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紙すきの始まり

紙すきの始まり

 岡本小学校校区の「五箇(ごか)地区」は、越前和紙で名高い旧岡本村であり、大滝、不老(おいず)、岩本、新在家、定友の5つの集落があります。五箇の中心は大滝です。その大滝には、越前和紙の中心でわが国のもっとも古い紙の始祖伝説があります。
 約1500年前、大滝の岡本川の上流に美しい姫が現れて村人に、紙すきを教えたと言い伝えが残されています。それが紙の始祖神伝説です。
 継体天皇が男大邊王としてまだ越の国にいた頃、越前今立の五箇村を流れる岡太川の上流に、美しい女神が現れました。女神は村人に、「この辺りは山間のへき地で、田畑が少ないが、良い水に恵まれているので紙をすくのが良い」と言い、上衣を脱いで傍らにかけ、紙すきを教えました。村人が名を尋ねると、川上に住む者だと告げただけで姿を消しました。村人はこの女神を「川上御前」と呼んでこれをあがめ、その地に神社を建立、以後紙すきを代々伝えたというのです。

 これが岡太神社であり、岡太神社にはこの里に紙すきの技を伝えた「紙の神」である川上御前が祀られており、紙祖神 岡太神社といわれています。
(旧今立町商工観光課「越前和紙の里 今立」より)

岡太神社・大滝神社

大滝神社(岡太神社)
 
紙すきの技を伝えた「紙の神」である川上御前が祀られています。
大滝神社大滝神社
大滝神社の彫刻
  岡本地区の大滝町にあるこの神社の建物は、今から150年ほど前の江戸時代に建て直されたもので、国の重要文化財に指定されています。
 
 壁面には見事な彫刻が施されています。
 
 

神と紙のまつり

五箇の「神と紙のまつり」

 岡本地区の岡太(おかもと)神社と大滝神社の春と秋のまつりのうち、5月3日から5日にかけて行われる春のまつりは、五箇(大滝町・岩本町・不老町・新在家町・定友町)の人々に、「神と紙のまつり」として親しまれています。
 
 このまつりは、大滝神社の神さま(ごんげん様)と、岡太神社の神さま(紙すきを教えられた川上ごぜん)をお峯の奥の院からおみこしでおむかえして行われるまつりです。1200年の伝統を持つと言われています。

 また、紙すきの仕事をしている人たちの、自分たちの仕事を教えていただいた神さまへの感謝と、これからもよい紙を作りたいとの願いをこめたまつりでもあります。

 まつりの最終日には、みこしわたりが行われ、大滝町を出発したおみこしは、不老町、新在家町、定友町、岩本町の神社へと、か駕輿(かよ)丁番という当番制でまつりを行う人たち・青年団・そう年会などの人々によってかつがれていきます。子どもたちは、こどもみこしをかつぎます。

 それぞれの神社では、自分の地区に神さまが少しでも長くとどまっていただけるよう、おみこしをわたす町とむかえる町とがおし合い引き合いになります。EPSN0017001.JPG



「今立町のくらし」(旧今立町教育委員会編)より

大杉さん

大杉さん

大滝神社の奥の院よりさらに山(おみね)を登ると、大きな杉の木が現れます。この木を「大杉さん」とよび、大切におまつりしています。P1010824.JPGP1010842.JPG

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